2025-08-20 音楽教室・レンタルスタジオ
運営理念とストーリー ─ なぜM-Lab HATCH(エムラボ・ハッチ)は生まれたのか
■音楽家と地域の間にあった見えない壁
かつて、音楽家やアーティストは自らの活動拠点を持っていても、その活動は限られたコミュニティの中で完結しがちでした。
ホールやライブハウスはあるものの、地域の人々と自然に交わる機会は少なく、音楽が生活の風景に溶け込む場面は思いのほか限られていたのです。
特に都心部では、音楽家と地域社会との距離感が生まれやすい環境があります。
その結果、地域に根差した文化活動や世代を超えた交流の機会が減少し、「音楽は特別な場所で楽しむもの」という意識が根強く残っていました。
■創設者のストーリー
M-Lab HATCH(エムラボ・ハッチ)の創設者は、長年にわたり建築・まちづくり・教育文化の分野で活動してきました。
都市の中に「人が集い、創造する場」をいくつも生み出し、建築設計だけでなく、文化的な企画や地域イベントの運営にも深く関わってきた人物です。
建築の仕事を通じて音楽スタジオやイベント会場の企画・運営に関わる中で、「もっと自由で、もっと開かれた音楽の拠点を作りたい」という構想が芽生えました。
それは、演奏者だけのための閉じた空間ではなく、地域の誰もが訪れ、音楽を通してつながれる開放的な拠点です。
ある日、目白駅から徒歩2分という絶好の立地にありながら、使われていない空間と出会います。
「ここなら、練習・学び・発表・交流をひとつに融合できる」と直感し、M-Lab HATCH(エムラボ・ハッチ)のプロジェクトは動き出しました。
■設計コンセプト:音楽と建築の融合
M-Lab HATCH(エムラボ・ハッチ)は、単なる部屋貸しではありません。
音楽家が本当に使いやすい空間を追求し、建築と音楽の知見を融合させた設計がなされています。
- 響きの良さ:楽器や声の自然な響きを大切にした音響設計。長時間演奏しても耳が疲れにくく、録音にも適しています。
- 多様な用途に対応:レッスン、アンサンブル、録音、動画配信、イベント──すべてが可能な設備と可変レイアウト。
- 温かみのあるデザイン:木材や柔らかな照明を用い、初めて訪れる人も緊張せずリラックスできる空間。
このデザインは、訪れた人が安心感と創作意欲を同時に感じられるよう、細部まで配慮されています。
■スタッフ・講師の想い
M-Lab HATCH(エムラボ・ハッチ)で活動するスタッフや講師は、単なる指導者ではありません。
彼らは「音楽仲間」であり、「伴走者」です。
- 初めて楽器に触れる人には、音楽の楽しさを。
- 経験者には、新しい表現方法の扉を。
- プロを目指す人には、舞台に立つための実践力を。
また、技術的な指導だけでなく、モチベーション維持やメンタル面のサポートも行い、音楽活動を続けるための環境づくりを大切にしています。
■地域・社会との関係性
M-Lab HATCH(エムラボ・ハッチ)は、目白という街に深く根を下ろすことを目指し、地域と積極的に関わる予定です。
- 地元商店街との連携:街歩きイベントや夜の音楽会を共催し、地域活性化に貢献。
- 近隣学校との教育プログラム協力:授業の一環として音楽ワークショップを提供。
- 児童施設・障害者・高齢者施設へのアウトリーチ:生演奏や音楽体験を届け、世代を超えた交流を促進。
- SDGsの観点からの文化振興「質の高い教育をみんなに」「住み続けられるまちづくり」など、国際的な目標にも貢献。
これらの活動は、単なる音楽サービス提供ではなく、「地域文化を一緒に育てる」という理念の実践です。
■未来に向けたビジョン
M-Lab HATCH(エムラボ・ハッチ)は、これから次の3つの方向に進化していきます。
- オンラインとリアルの融合:遠方の利用者もオンラインレッスンや配信イベントで参加可能に。
- 多拠点化:他の都市にもM-Lab HATCH(エムラボ・ハッチ)のコンセプトを展開し、地域ごとの特色ある拠点を形成。
- 国際的な交流:海外アーティストとのコラボや、留学生の音楽活動支援を通じ、世界とつながる舞台に。
■理念が形になった「場」
M-Lab HATCH(エムラボ・ハッチ)は、理念と現場経験が融合して生まれた拠点です。
音楽を学ぶ場所としてだけでなく、人や文化が育ち、つながり、新しいものが生まれる「場」として成長しています。
これからも、ここから生まれる音楽やプロジェクトが、人々の生活を彩り、街を豊かにしていくことでしょう。